複層ボーダー植栽の工法概要
複層ボーダー植栽とは・・・
自然をバックアップ 被覆植物を使って、地表面を覆いつくし、低層・中層・高層に花を咲かせるので、雑草のはぴこりや地面の乾燥を抑え、草取りの手間が6~8割も省ける。
人々にやすらぎとふれあいの場を提供し、新しい緑の空間を創造します。
左図に示すように、植物を立体的に考え、宿根草をベースに春夏秋の3シーズンに順次に花が咲くようにデザインされた画期的な花壇植栽方式です。
本工法の重要なポイントは、植物の選定です。同じ場所に数種類の植物をランダムに植える事により以下の様なメリットが発生します。

花壇仕様
複層ボーダー花壇は、植物本来の自然生態を重視した花壇植栽方法です。
開花時期が異なる3種以上の宿根草、球根で構成されることにより、年間を通じて常に植物に覆われることになり、また、低・中・高の3層の植物層を形成する事で、安定した独自の植物景観を形成します。
植え込み後3~5年間は植え替える必要が ありませんし、又、1年中草花に土表面が覆われているため、雑草の繁殖が抑制され、除草の管理手間が従来の花壇に比べ非常に少なくてすむという特徴を備えています
道路緑化仕様
屋上緑化仕様
道路緑化は、景観の向上、沿道の生活環境の保全、道路交通の快適性、安全の確保、自然環境の保全等の目的を持ちますが、その機能を発揮させるためにも定期的な維持管理が重要となります。
 複層ボーダー植栽による道路緑化は省力的で低コストな維持管理を可能にします。また、匍匐系の宿根草によって地表を被覆し、低木・球根を組み合わせることで、雑草の繁殖を抑制し、自然で落ち着いた景観を演出します
屋上緑化は、都市部における大気汚染対策、ヒートアイランド現象対策、癒し空間の提供の手段 として、近年注目されています。  複層ボーダー植栽による屋上緑化は、匍匐系宿根草が表面を覆う事により、屋上緑化の障害とな る強風による土壌拡散、盛土厚の制限による乾燥等を防ぎ、さらに四季を感じさせる花々により、都市空間における身近なリラクゼーションスペースを提供します。
複層ボーダー植栽の特徴
複層ボーダー植栽は、次の3つの要素を取り入れた画期的な花壇演出方法です。

ラウンディング
土の盛り上げ
立体感やボリューム感えを演出する事ができ、しかも排水と管理を容易にする。
宿根草の利用
花のデータベース
花のデータベースをもとに、四季の開花状況をふまえて、宿根草の植え込み設計を行うため、植栽後5~6年間、植え替えの手間がなく管理費が少なくなります。
複層ボーダー植栽の用途例
法面緑化仕様
道路等の公共用地の法面は、人目につきやすく、景観対策の緑化として、特に望まれる部分です。
複層ボーダー植栽は、法面を花と緑で彩り、落ち着いた背全景観を提供します。
法面被覆に適した乾燥に強く根張りが旺盛な宿根草を主体とする事で、安定した法面を形成し、雑草抑制による維持管理の作業量を軽減します
①雑草の抑制の向上
・植物同士の間隙干渉効果を利用し雑草の発生を抑制されます。そのため従来の維持管理(除草・防虫作業等)が削減され、コストの低減になります。
②土壌浸食の防止
・春夏秋冬、植栽が地表面を覆うことによって風雨等による土壌の侵食が防止されます。
③生態系全体のの抑制
・植物を混入する事で、植物同士が互いにバランスを取る間隙干渉効果により、土壌を良好な状態に保持する事ができます。 病害虫に発生率も低下し、農薬の散布もほとんど不要になります。
④草花の景観形成
・地被類と球根・宿根・潅木等高さ50cm前後の花を混植事により、草花の景観が形成され、ゴミの不法投棄の低減や、人に優しい空間演出で目に見えない心理効果も期待できます。
⑤施工の地域性
・生態データを基に、気象条件。立地条件等への制限なく対応が可能なため、様々な地域において施工可能できます。

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